飲むタイミングによって、そのサプリの効果が半減したり、ひどい場合は全く効果が出ないという可能性も。
そこで、このページでは中性脂肪を下げるサプリに的を絞り、最も効果的に摂取できる飲み方やタイミング、その他押さえておくべきポイントを紹介したいと思います。
これさえ知っておけば、より効果的に中性脂肪を減らすことが可能になりますよ。
目次
中性脂肪を下げる最も重要な栄養素は「EPA」と「DHA」
これらの商品にはどのような特徴があるのでしょうか。
それは、いずれの商品にも必ず入っている「2つの栄養素」が鍵となります。
その名は「EPA(エイコサペンタエン酸)」と「DHA(ドコサヘキサエン酸)」。みなさんも名前くらいは聞かれたことがあるかも知れませんね。
この二つの栄養素は青魚に多く含まれている成分で、人が生きていく上で欠かすことができない必須脂肪酸です。
そして、この二つの栄養素こそが中性脂肪を下げる効果があると言われているのです。
ただ、これらの栄養素は人の体の中ではほとんど作ることができない為、日々の食事などから定期的に摂取する必要があります。
つまり、日々のサプリから摂取することで中性脂肪を下げることができるという訳ですね。
それでは二つの栄養素「EPA」と「DHA」をより効果的に摂取する為の飲み方やタイミングをご紹介したいと思います。
中性脂肪を下げるサプリを効果的に摂取する為のベストなタイミング
それでは、この二つの栄養素を最も効果的に摂取する最適なタイミングってあるのでしょうか?
それでは、ベストなタイミングとその理由について、下記の2つのポイントに沿ってお伝えしますね。
- 中性脂肪を下げるサプリは朝に飲むべき
- 中性脂肪を下げるサプリは食後30分以内に飲むべき
これを知っているか知らないかで、サプリの効果は大きく変わってくるはずです。
それでは早速見てみましょう。
中性脂肪を下げるサプリは朝に飲むと効果的
結論からお伝えしますと、ズバリ「朝に飲む」ことが、最も効果的にEPAとDHAを吸収できるんです。
その理由は、国内最大級の公的研究機関である「産業技術総合研究所(通称:産総研)」と「マルハニチロ」の2社が行った、マウスを用いた実験で答えが出たからです。
その研究では、「EPA」と「DHA」の栄養素を、夜ではなく朝に摂取した方が、これら二つの栄養素の血中濃度をより高め、脂質代謝異常をより効果的に改善するということが分かったからです。
まずは次のグラフを見て下さい。
(産総研より引用)
あとは、、、青い棒グラフより赤い棒グラフの方が短いようです。
そして、青と赤の棒グラフですが、EPA・DHAを朝に摂取したものが赤い棒グラフ、夜に摂取したものが青い棒グラフです。
中性脂肪値は低い方が優れていると言えますので、この場合だと赤い棒グラフ( = 朝に摂取した場合)が優れているという事ですね。
その差はおおよそ1.3倍!
つまり、EPAとDHAは、朝に摂取した方がより効果が現れる結果が出たと言うことです。
長寿大国である日本の朝食には、昔からお味噌汁と一緒に(EPAとDHAを多く含んだ)メザシが出されていたといいますが、これもきちんと意味があっての事なのかも知れませんね。
みなさんも是非朝の摂取を習慣づけて下さい。
中性脂肪を下げるサプリは食後30分以内の摂取が鉄則!
結論からお伝えしますと、中性脂肪を下げるサプリは、食後30分以内が最も効果的です。
なぜなら、食事をした直後の胃に食べ物が入っているときは消化器官の働きが活発になっているため、栄養素の吸収率が最も上がるタイミングだからです。
この消化器官の働きが最も活発に活動する時間帯が、食後30分以内ということです。
病院で処方される薬も、服用タイミングは食後の指定が多いですよね。
これも薬を最も効果的に吸収するため、ということですね。
逆に、空腹時に飲むと胃に直性サプリが触れてしまうため胃が荒れてしまう可能性もあるんです。
そういう意味でも、中性脂肪を下げるサプリは食後に飲む習慣を作って下さいね。
中性脂肪を下げるサプリを効果的に摂取する為の6つのポイント
その他でより効果的に摂取する為のポイントってあるのでしょうか?
それでは、ここからはみなさんが気になるポイントを6つに絞ってご紹介しますね。
- サプリは水もしくはぬるま湯で飲むと良い
- サプリの飲み合わせには注意が必要
- 薬と一緒に飲むときは医師と相談
- その他のサプリで飲み合わせに気をつけるもの
- サプリは2回に分けて飲んでも効果的
- サプリの摂取量は必ず決められた範囲内で
これらはサプリを飲む上で非常に重要なポイントになります。
1つづつ順を追って説明しますので是非全ての項目に目を通して下さいね。
サプリは水、もしくはぬるま湯で飲むのが基本です!
その理由は、第一に、サプリをスムーズに胃まで運ぶためという点があげられます。
第二に、サプリの栄養素が溶けやすくなり、体により摂取されやすくなるという点も重要なポイントです。
また、水やぬるま湯は余分な成分を含まないため「サプリの働きを邪魔しない」というのも大きな理由です。
一方、水やぬるま湯以外の飲み物でサプリを飲んだ場合、サプリの栄養素を十分に吸収できなくなる(もしくはサプリの効果を弱めてしまう)可能性があるんです。
例えば代表的な飲み物として牛乳が上げられます。
牛乳は胃の中で栄養素を包み込む性質ある為、サプリ本来の効果を弱めてしまいます。
また、コーヒーなどに多く含まれるカフェインやお茶に含まれるタンニンも、EPA・DHAの吸収を妨げると言われています。
野菜ジュースなどのβカロチンを含んだ飲み物もEPA・DHAとは相性が悪いとされています。
この場合、EPA・DHAの効果が弱まるのではなく、βカロチン自体が持っている効果をEPA・DHAが破壊する性質があるためです。
一緒に飲むことで、βカロチンが本来持つ効果が弱まってしまうと言うことですね。
その時々の状況により、水やぬるま湯と一緒に飲めないケースもあるかもしれませんが、出来る限り意識するようにして下さいね。
サプリの飲み合わせには注意が必要!
気をつけたいものは主に次の二つです。
- ダイエットサプリなどによく含まれているキトサン
- 野菜や食物繊維などのサプリに多く含まれる不溶性食物繊維
これら二つの栄養素を含んだサプリはDHAを体外に排出させてしまう効果があるので、せっかく摂取したDHAの効果を無駄にしてしまいます。
また、異なるサプリ同士を飲み合わせることにより、特定の栄養素を過剰に摂取してしまう可能性も出てきます。
ほとんど全ての栄養素は1日の摂取上限量が定められていますので、上限の範囲内に収まるようにサプリを摂取するように心がけてくださいね。
薬と一緒に飲む場合は医師と相談!
なぜなら、EPA・DHAの吸収力が下がるだけではなく、一緒に飲むことによって薬の効果に変化が現れる可能性があるからです。
また、副作用がより多く出てしまったりするケースもありますので気をつけて下さい。
ここでは、中性脂肪を下げるサプリとの飲み合わせで気をつけるべき薬を紹介したいと思います。
- EPAと降圧薬
- DHAと糖尿病治療薬
- ナットウキナーゼと抗血栓薬(抗凝固薬/抗血小板薬)
EPAと降圧薬の組み合わせは血圧が下がりすぎてしまう
EPAは血栓を防いで血流をサラサラにする効果があるとされていますので、降圧薬などの血圧を下げる薬と併用することで、必要以上に血圧が下がってしまう可能性があります。
どうしても併用される場合は必ず医師と相談して下さいね。
DHAと糖尿病治療薬の組み合わせは血糖値を必要以上に上昇させる
DHAは血糖値を上昇させる効果があるとされていますので、糖尿病治療薬などの血糖値を低下させる薬の効果と、互いに打ち消し合ってしまう恐れがあります。
すなわち薬本来の効果がなくなる可能性があるという事ですね。
ナットウキナーゼと抗血栓薬の組み合わせは出血しやすくなる
中性脂肪を下げるサプリには、ナットウキナーゼと言う成分が含まれている商品もあります。
これは、納豆のネバネバした部分に含まれるタンパク質分解酵素なのですが、このナットウキナーゼは血液を固める作用を抑制するとされています。
その為、抗血栓薬(抗凝固薬/抗血小板薬)を一緒に飲んでしまうと、場合によっては紫斑が出たり出血しやすくなったりする可能性があります。
いずれも併用の際には、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
その他に中性脂肪を下げるサプリと飲み合わせで気をつけるもの
なぜなら、アルコールは血液のめぐりを良くする効果があるため、急激にサプリの栄養素が体内に吸収され、あっという間に排泄される可能性があるためです。
これではせっかくのサプリも台無しですよね。
病院で処方される薬もアルコールと一緒に飲むのはほぼ例外なく厳禁です。
中性脂肪を下げるサプリもこの点は同様ですので、出来る限り一緒に飲まないように気をつけて下さいね。
中性脂肪を下げるサプリは1日2回に分けて飲んでも効果的
ただ、みなさんが飲まれているサプリのEPA・DHAの含有量によっては複数回に分けて飲んだほうが無駄なく摂取できる可能性も考えられます。
なぜなら、一度に大量の栄養素を取り込んでしまうと、体がその栄養素を吸収しきれず尿と一緒に排出してしまう可能性がある為です。
EPA・DHAの摂取量は1日につき男性2.1〜2.4g、女性1.6〜2.0gを摂取するのが理想的とされています。
ですので、もしみなさまが飲まれているサプリのEPA・DHAの1日分の含有量が上記の数値を超えている場合は、例えば朝食後に2錠、夕食後に1錠というように分けて飲んでみるもの良いでしょう。
飲んでいるサプリの含有量が上記の値を越えない場合は、一度にまとめて飲んでしまっても問題ありません。
ただ、サプリを継続的に飲む際に最も重要なことは、「毎日決まった時間帯に、決まった量を、継続して摂取し続ける」ことです。
その時の気分で飲む量やタイミングを変えるのではなく、毎日決まったタイミングで摂取するように心がけて下さいね。
中性脂肪を下げるサプリの1日の摂取量は決められた範囲内で!
この目安量を超えて摂取し続けることは絶対に止めるようにして下さい。
この量を大きく越えて摂取し続けることはサプリ本来の効果が得られないばかりか、体に悪影響を与える可能性がありますのでくれぐれも注意して下さいね。
補足として説明しますと厚生労働省が発表したEPA・DHAの1日の摂取目安量は、男性2.1〜2.4g、女性1.6〜2.0gとされています。
(サントリーウエルネス Onlineから引用)
※n-3系脂肪酸とはEPA・DHAに代表される必須脂肪酸のことです。
たとえこれ以上飲んだとしても、体内のEPA・DHA量は一定以上は増えないようになっていると言われています。
サプリを無駄にしてしまうだけでなく、体に害を与えないとは決して言い切れませんので、くれぐれも飲み過ぎは控えるようにして下さい。
サプリの効果の実感は人それぞれ。まずは3ヶ月続けて下さい
時間をかけてゆっくりと体を改善していきますので、焦らずじっくりと、まずは3ヶ月は継続することを目標に摂取し続けてみて下さい。
決して即効性に優れた薬ではありませんので、「すぐに、目に見えるかたちではっきりと」効果が現れてくることはほとんどありません。
徐々に徐々に、体の細胞の生まれ変わりと共に改善していくはずです。
効果の実感は個人差があるため一概には言えませんが、多いとされているのは3〜6ヶ月程度が一般的と言われています。
だた、先にも言いましたが劇的に何かが変わるという訳ではなく、「何となく調子が良いかも」程度の実感ということも覚えておいて下さいね。
そこを実感できれば次の健康診断で中性脂肪値が下がっているかもしれませんよ。
まとめ
中性脂肪を下げるサプリの「飲むタイミング」、「効果的に摂取する飲み方」についてお伝えしてきましたが、いかがでしでしょうか。
せっかく良い商品を見つけて飲み始めた訳ですから、少しでも早く、より高い効果を実感したいですよね。
今回お伝えした内容を一つでも多く取り入れて、ぜひ皆さまの健康にお役立て下さいね。
また、繰り返しになりますが継続することが最も重要です。
サプリを取り入れた楽しい食生活を充実させ、皆様の健康ライフを是非楽しんで下さいね。
中性脂肪を下げるサプリにかかわらず、サプリは飲むタイミングが非常に重要なんです。