結論からお答えしますと、中性脂肪を下げるサプリは過剰摂取や薬の飲み合わせによっては副作用が出る可能性があります。
ただ、決められたルールさえ守っていれば、基本的に副作用が出ることはないので安心くださいね。
このページでは、中性脂肪を下げるサプリを安全に摂っていただく為に知っておくべきルールや、万が一副作用が出た際の症状などをご紹介したいと思います。
これさえ押さえておけば、より安心してサプリを摂る事が出来ますよ。
目次
副作用の原因のほとんどが過剰摂取と薬の飲み合わせ!
中性脂肪を下げるサプリの副作用は、そのほとんどが過剰摂取と薬の飲み合わせが原因です。
逆に、この2つさえ気をつけていれば、中性脂肪を下げるサプリで副作用に悩まされることはないでしょう。
過剰摂取をすると、サプリの効果が効き過ぎてしまい体にとって逆効果になってしまいます。
また、薬の飲み合わせでは、薬の効果が効き過ぎたり、逆に効かなくなったりしてしまう可能性があるので特に注意が必要です。
ただ、決められた摂取量や避けるべき薬を知っておくことで副作用を防ぐことが可能です。
せっかく中性脂肪を下げるためにサプリを飲み続けるわけですから、これから紹介するポイントを押さえて、ぜひサプリ本来の効果を発揮させて下さいね。
それでは、早速見ていきましょう。
過剰摂取は体にとって逆効果!
中性脂肪を下げるサプリの主成分はEPAとDHAですが、これらの栄養素には、1日に摂取して良いとされる上限量が存在します。
この上限量を超えてしまうと、体が余剰分の栄養素を吸収できなくなってしまうばかりか、逆に体に負担をかけてしまいます。
その負担が、結果的に副作用という形で現れてしまうという事です。
イメージ的には、病院などで処方される薬と全く同じですね。
本来体にとってプラスに働くものが、摂取量を誤るとマイナスに働いてしまうというわけです。
では、中性脂肪を下げるサプリの1日の適切量はどのくらいなのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
サプリの推奨摂取量は1日1.6〜2.4g
中性脂肪を下げるサプリの主成分はEPAとDHAであることは先ほどお伝えした通りです。
これらの栄養素は、体に良いとされるオメガ3(不飽和脂肪酸/n-3系脂肪酸とも呼ばれます)の一種です。
日本では、このオメガ3の1日の摂取目安量は、成人男性の場合2.1~2.4g、成人女性で1.6~2.0gと定められています。
これは、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で明記されています。
(サントリーウエルネス Onlineから引用)
この摂取目安量を超えてしまうと、副作用が出る可能性が高まるため、注意してくださいね。
ちなみに普段僕たちが飲んでいるサプリにはこのn-3系脂肪酸(オメガ3)はどのくらい含まれてるのでしょうか?
それでは参考として、特に人気のある商品を例に、EPA・DHAの含有量を見てみましょう。
きなり | 大正 DHA・EPA | さかな暮らし | イマークS | みやびの DHA&EPA オメガプラス |
|
---|---|---|---|---|---|
EPA含有量 | 50mg | 200mg | 260mg | 600mg | 260mg |
DHA含有量 | 450mg | 400mg | 600mg | 260mg | 520mg |
(EPA・EPA) 合計含有量 | 500mg | 600mg | 860mg | 860mg | 780mg |
これなら摂取上限量は超えることはなさそうですね。
あと、厚生労働省は摂取目安量だけでなく、目標目安量も明記していて、これは1日1g(1000mg)とされています。
ちなみに目標摂取量とは、体の健康を維持するために必要な、摂取すべき目標値のことです。
不足分は普段の食事から補って、ちょうど1日1gあたりになりますね。
一度に大量摂取するのではなく、毎日規則正しく1gを目標に摂取することを心がけて下さいね。
摂取上限を超えた場合の副作用の症状
推奨摂取量である1.6〜2.4gを超えてサプリを取り続けた場合の、代表的な副作用として血液が固まりにくくなるという症状があります。
これは、サプリの主成分であるEPAとDHAが血液をサラサラにする効果があるため、その効果が逆に効き過ぎてしまうことが原因です。
そのため、出血をともなう切り傷や生理などの症状がある場合は、サプリの摂取量をいつも以上に気をつけるようにして下さい。
また、EPAは医薬品としても使用されており、(いわゆる病院で処方されるお薬のことです)この場合、1日3gという明確な上限が設けられています。
サプリを決められた範囲内で摂取している限りこの量を超えることはありませんが、EPAのみで3gを超えた場合、以下の症状が報告されています。
- 胃の不快感胸やけ
- 発熱
- 黄疸(おうだん)
- 吐き気
- かゆみ
万が一このような症状が現れた場合は、すぐに医師に相談するようにして下さい。
薬と一緒に飲む場合は注意が必要!
なぜなら、サプリと薬を一緒に飲むことによって、薬の効果が効かなくなったり、逆に効きすぎたりしてしまい、体に思わぬ負担をかけてしまうためです。
ここでは、中性脂肪を下げるサプリとの飲み合わせで、気をつけるべき3つの薬を紹介したいと思います。
- EPAと降圧薬
- DHAと糖尿病治療薬
- ナットウキナーゼと抗血栓薬(抗凝固薬/抗血小板薬)
詳しく見てみましょう。
EPAと降圧薬を一緒に飲むと、血圧が下がりすぎてしまう
EPAは血栓を防いで血流をサラサラにする効果があります。
そのため、降圧薬などの血圧を下げる薬と併用することで、必要以上に血圧が下がってしまう危険性があります。
併用される場合は、必ず事前に医師と相談して下さい。
DHAと糖尿病治療薬を一緒に飲むと、血糖値を必要以上に上昇させてしまう
DHAは血糖値を上昇させる効果があるとされています。
一緒に飲むことで、糖尿病治療薬などの血糖値を低下させる薬の効果と、互いに打ち消し合ってしまう恐れがあります。
薬本来の効果がなくなる可能性があるので注意が必要です。
ナットウキナーゼと抗血栓薬を一緒に飲むと、出血しやすくなる
中性脂肪を下げるサプリには、ナットウキナーゼと言われる成分が含まれている商品もあります。
これは、納豆に含まれるタンパク質分解酵素のことで、血液を固める効果を抑制すると言われています。
その為、抗血栓薬(抗凝固薬/抗血小板薬)と一緒に飲む事で、場合によっては出血しやすくなる可能性があります。
こちらも、併用の際には医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
その他、副作用に関する気になるポイントをご紹介
- サプリを摂取しても、水銀を摂取することはない
- サプリを摂取し続けても、油の過剰摂取にはならない
詳しく見てみましょう。
サプリを摂取しても、水銀を摂取することはない
魚の種類によっては少量の水銀が検出される場合があります。
ですが、魚が原材料である中性脂肪を下げるサプリを摂取しても、水銀を摂取することはないと言えるでしょう。
なぜなら、現在日本で市販されている中性脂肪を下げるサプリから、水銀が検出されたことがないからです。
その理由は下記の2点です。
- そもそも水銀に汚染されていない安全な魚を原材料として使用している。
- 各社がサプリを商品化する際に行っている、高度な精製工程の際に臭いなどと共に水銀も除去している。
このことからも、水銀問題は安全であると言えるでしょう。
サプリを摂取し続けても、油の過剰摂取にはならない
中性脂肪を下げるサプリの主成分であるEPAとDHAは、オメガ3と言われる不飽和脂肪酸の一種、すなわち油です。
ただ、サプリを摂取し続けても、油の過剰摂取になることはほとんどありません。
なぜなら、EPA・DHAの1日の推奨摂取量が2~2.4gに対し、成人が一日で取るべき脂質摂取量は1日50〜60g程度と、割合的に大きくかけ離れているからです。
さらに言えば、不飽和脂肪酸であるオメガ3は、血液をサラサラにする効果がある「体に良い油」です。
中性脂肪を下げるサプリを毎日摂取し続けても、油の過剰摂取になることはないと言えます。
まとめ
中性脂肪を下げるサプリの副作用についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
サプリは薬ではないため、副作用に関しては軽視しがちです。
ですが、栄養素を含んでいる以上は、摂取すれば何かしらの体調変化が起こるのは当然です。
サプリ本来の効果を効率よく引き出すために、是非正しい飲み方で、皆様の健康ライフを充実させて下さいね。
危険はほんとにないのか、実際のところが知りたいなあ